気づき

結局のところ、相手のふるまいや
反応が重要なのではなかった

平和や 愛や 喜びは、
自分の心の中からうまれるもの

誰かに捧げた祈りは、
やがて自分にも届くことを知った

それでも、それを体験させてくれたのが、
他の誰でもなくて、ASKAさんであったことに、ありがとう。

そう言えば、ずっと前から、
歌で教えてくれてたんだった。

すべては自分だってことを。

解散報道

それは1月の寒い日の朝で、私は出勤の支度をしていた。

いつものように寝室で着替えていると、隣のリビングから、軽部アナの声が聞こえて来た。

CHAGE & ASKAが解散…」

えーーーーっ。


私はリビングにすっとんでいった。


画面の前で呆然としていたと思う。

夫も神妙な面持ちでニュースを見ていた。


でもニュースを聞きながら、そんなーーーーっとテレビの前で叫びながら、やっぱりそうなんだ、そうだったんだという思いが頭をよぎっていた。


あの、DOUBLEツアーで感じた少しの違和感。


その後のalive in liveではあたたかな雰囲気も感じることが出来て、ちょっとほっとしていたけれど。ASKAさん、実は「ごめんねこれが最後のライブになるかも」と思いながら歌っていたと後で知り、泣けた。


報道は後に訂正され、無期限活動中止となった。


alive in liveで、「50になって人生の答えのようなものがだんだん見えてきた。その一方で、まだまだ自分はこんなものじゃないという思いがある」と話したASKAさんの話が印象に残っていた。


だから、ひとりでやる。

とても自然なことのように思えた。

 

自由に音楽を楽しむASKAさんを見たい。

そう思ったら、受け入れられた。

 

2009年、年初めの出来事。

 

結婚式

私は、披露宴会場のドアの外で、ドアが開くその時を待っていた。

会場のスクリーンに映し出されているのは、「約1回目のプロポーズ」。

お笑いの、ではなくて、式場のお庭を借りて撮って頂いた、私達のオープニングフィルム。


会場の中から、皆の笑い声が聞こえてくる。

私達はどきどきしながら、皆の反応に耳を澄ませていた。

 

すると、ドアを開けてくれることになっている男性スタッフの方が話し出した。

「もう何年か前ですけどね、この式場にCHAGE&ASKAがいらして歌われたんですよ。この会場ではないですけれど。レコード会社の人の結婚式だったかな。お忙しかったようで、SAY YES 1曲だけ歌って帰られました。」

 

えっえっ、そうなんですかー!
もうすぐ開くドアの前で、私、大興奮。

ここに二人が来たんだ。そしてSAY YESを歌ったんだ。
今ここでそんなお話を聞けるなんて、なんてエキサイティングな結婚式なの。


オープニングフィルムが終わり、SAY YESのイントロと共に、ドアが開く。

こうして、私達の結婚式は、SAY YESと共に幕を開けた。

もうすぐ、10回目の記念日。


終わってみると、こんな大根役者の演技をよく皆の前で披露したものだと見返せずにいたけれど、この間、娘が見たいというので何年振りかに観てみたら、ちょっと感動してしまった。


やっぱり、曲が素晴らしいんだなぁ。


SAY YES。本物の音楽を作る人との出会い。

私にとって、大切な思い出の一曲。

 

NOT AT ALL

秋の空は、いつだって見上げてしまう

空から見ているかもしれない誰かに、早くおいでーって語りかけていた日々

心がひとつの色で塗られそうになった時、いつもそっと寄り添ってくれたこの曲


思い出すのは、6年前の、10月の秋の空

ついにその子が舞い降りてきてくれた


帰り道、歩道橋から空を見上げた

NOT AT ALLが聴こえてきた


つまづいた時は、空を見上げて、あの時に戻れる。

お空に、ありがとう。ASKAさん、ありがとう。

Man and Woman

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ASKAさんのブログを読み始めてから、Man and Womanが聴きたくてたまらない気持ちになった。

ピアノのイントロが好きすぎて、何年も弾いてないないピアノに向かってみた。

「愛に身悶えるように」なんて楽譜に書いてあるの、初めて見た。むつかしいけれど、分かるような気がする。

いつか、生ピアノでこの曲聴きたいなぁ。ピアノって本当に素敵な音を奏でてくれる楽器。ストリングスも素晴らしくって。

なんだかASKAさんのソロ曲のような気がしてしまっていたけど、違った。でも、そういうことなんだな。


様々な出来事や想いを経て、私達は、またひとつ愛に近づいた気がする。

いつかまた、戻って来たら、この曲にめぐり逢いたいな。

My Game Is ASKA

My Game Is ASKA。大好きなツアー。

宇都宮と、浜松と、武道館に行って。

ものすごい情熱でコンサートをつぶさに記録した。


ラッシャー木村さんのバイオリンが魅力的すぎて、私も習い始めた。
SHUUBIさんの歌声も素敵で、女性がいるとステージが華やかになるなと思ったツアー。


そう、私もツアーした気分だった!楽しかったなぁ。


浜松で、歌が終わった後に「ASKAさんかっこい~!」って叫んだら、後ろの人にクスッと笑われたんだった。浜松ではお客さんがとっても静かで、会場によって雰囲気が違うんだなと感じたのでした。

「背中で聴こえるユーモレスク」の話でASKAさんが、「今日は皆親戚、親戚の前で歌っていると思っているからね」と言って、会場が温かい雰囲気に包まれました。
うん、昨日のようのことに思い出せる。

なるパパ、きっと空からASKAさんを見守っていてくれているのだろうな。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
2006年2月4日(土) アクトシティ浜松
ASKA CONCERT TOUR 05>>06 My Game Is ASKA

loop(instrumental)
1. 君が愛を語れ
2. birth
3. はるかな国から
4. 風の引力
5. 君が家に帰ったときに
6. In My Circle
7. 背中で聴こえるユーモレスク
8. 愛温計
9. good time
10. Girl
11. 同じ時代を
12. 月が近づけば少しはましだろう
13. you & me
14. 共謀者
15. 花は咲いたか
16. Now
17. loop
18. 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
19. next door
20. 心に花の咲く方へ
21. 抱き合いし恋人
22. 君は薔薇より美しい
23. cry
24. はじまりはいつも雨
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

1. 君が愛を語れ
衣装は黒でラメのストライプが入ったスーツ・白のシャツ・黒の細いネクタイで登場。アカペラでしっとり、情熱的に。はじめは薄いカーテンがかかっていて、途中で上がってきます。きゃーかっこいー☆

2. birth

3. はるかな国から
この曲の時に、ASKAさんにまた再会できたことに感激してちょっとうるっとしてしまいました。

4. 風の引力

(MC 1)
「ようこそー。座ろうか。気遣ってもらってすみませんね(会場笑)ソロコンサート4回目です。向い風も逆向い風も色々とありました。そうすると解散かと言われるんですよね。でも二人の音楽性の違いはあっても皆さんが求めているものを作りたいというのは同じだと思うんですよね。(まだ途中だったけれど会場から拍手)早口でごめん。」(会場笑)

次の曲は”君が家に帰った時に”。これは彼女が入院して彼氏がお見舞いに来るというストーリーです。タイトルが分かりにくかったね。(会場笑)えーと、診療所。りょ、りょ、療養所。街の外れの療養所。西日の当たる、はじまりは、802はいつも雨。」(会場笑)

*宇都宮では、「サナトリウム」の表現も使っていました。

5. 君が家に帰ったときに

6. In My Circle

7. 背中で聴こえるユーモレスク


(MC 2)
「自分が年くった時のことを考えない人はいないと思うんですよね。でも皆に共通しているのは幸せでいたいということだと思います。この曲は、ではなくユーモレスクは、老人の歌と自分の中で思ってます。小さい頃に、昼メロで老夫婦が手をつないでくるくる回っているシーンがあったんだけど、その後もひっかかってるものがあって。だからユーモレスク(トゥルトゥルと口ずさむ)は子供心に老人の歌というイメージがあったんだよね。そのまま大人になりました。(会場笑)

今回のアルバムで作ったのがこれが1曲目でした。アレンジャーと打ち合わせ持って。おもしろいですよ。ピアノの澤近と久しぶりに遊ぼうと家に呼んだんです。曲を作るとは知らず。(会場笑)ちょっとやってみようということになって、彼がコードを弾いたら自分がメロディを付けるということをやりました。非常にスリリングでした。では実際ちょっとやってみましょう。」(会場歓声)

(澤近さんがピアノでコードを慣らし、それに合わせてASKAさんがアドリブでメロディを付けて歌う)(会場拍手)

*これは宇都宮ではなかったです。めちゃくちゃよかった!
ASKAさんのアドリブ。すってきー☆

「今のは短いです。こういう時は勝ち逃げしておかないとね。俺達やってるとずーと終わらないから。1番が30分位だったり。(会場笑)2番が2番と言えない長さ。最後はフィーリングの合ったところ、いい感じになったところをピックアップして曲にしていくということをやりました。今回初めての試みだったんだけど、決まったやり方はないからね。話逸れちゃったね。(会場笑)それで出来たのがユーモレスクのトゥルトゥル(口ずさむ)。長かったなごめんな(会場笑)。世の中世代がミックスしてる。アマチュアとプロの差もない。今回この曲でベースを弾いてくれたのが70代の方なんだよね。」

「すごい!」(と会場の男性が叫ぶ)
「君の度胸がすごいよ」(とASKAさん返す)(会場笑)

クラリネットが僕の叔父さん。(会場どよめき)そして松本晃彦さん。踊る大捜査戦なんかやっている。この3人が同じバンドだったんですよね。ここに(皆が)集まって来てくれているのも何かの縁だと思うんですよ。これマジ半分、何言ってんだ思われそうで気弱なの半分。(会場笑)ここにいる人皆親戚だと思っているから。今日は親戚の前で歌っていると思ってるからね。(会場笑)隣にいても話さない人もいるわけですから。色々なことを考えながらアルバムを作りました。

今から歌うのは、愛温計。細川直美さんにプロモーションビデオに出演してもらいました。、新聞には『細川直美 ASKAに口説かれた』って書かれてましたけどねぇ。(会場笑)どうしてそうなっちゃうのかな。」

*宇都宮Ver.
「次の曲は、これはシングルにしようかという話があったんだけど、どうしようかどうしようかと迷っているうちに結局間に合わなくなってしまいました。(一呼吸置いて)愛温計。」(曲スタート)

8. 愛温計

9. good time

(MC 3)
「隣の人起こしてねー(会場笑)。寝ぐせがついたのは先輩のコンサートに呼ばれた時からだと思うんだよね。1曲目がバラードだった(会場笑)。2曲目もバラードだった(会場笑)。3曲目もバラード(会場笑)。そんな時に限って自分の両隣があいてた。聴いているときに気持ちよくなって揺れてる(会場笑)。あれやめてほしいよねー。揺れ出して横にバーンとぶつかった(会場笑)。よりによってバラードで。楽屋で話づらかったな。その後なんとなく縁が切れてしまいました(笑)僕は(観客の皆さんのことを)そんな風に思ってませんよ。」(会場笑)

10. Girl

11. 同じ時代を

12. 月が近づけば少しはましだろう
ASKAさんの渾身の力が込められていました。 夫も聴きいっていました。心にぐっときます。

(MC 4)
「メンバー紹介をさせてください。
ドラム、江口信夫。どの(他のアーティストの)CD見ても江口江口。自分と夜のパターンが似てます。信夫のことは分かっているつもりですから。街で見かけたら声かけてください(笑)

ベース、斉藤光隆。

ギター、古川昌義。繊細なものからハードなものまで。一緒にTVに出ました。翌日電話が来てね。よかったのかなーって思ったら、「CHAGEギターうまいね」。(会場笑)帽子被ってたから影が似ていたんだと思う。

(宇都宮Ver.「古川さんギターうまいですねーって書いてある手紙がたくさんきたんだけどくやしいから見せませんでした」)

ギター、これがギターだオラァって弾き方をしてくれます。鈴川真樹。

キーボード、コーラス、バイオリン、クラッシャー木村。しゃなしゃなと。終わったあとに『お疲れー』と楽屋に行くと、絶対一人で飯食ってます。(会場笑)

コーラス。ソロシンガーとしてアルバムも出してます。福岡出身です。ハーモニー構築してて繊細です。僕は長いこと相棒がいます。(会場笑)あいつおかしい。僕はメイド、じゃない。僕はメイドじゃありません。(会場笑)メインボーカル。いい加減にしろよ俺。(会場笑)俺メインなのに、こいつ横で『俺がメインボーカルだ』って言い張る(笑)これは俺らのスタイル。だからハーモニー付ける時も、自分がリードボーカルのつもりで歌ってくれる人を探していたのだけど、最後にこの方を紹介してもらいました。SHUUBI。僕の相棒は確かに秀之(シュウジ)。あなどれないですね。(会場笑)

ちょっと見BEGIN。彼も福岡です。コンサート付き合ってくれと誘いました。ぎりぎりのところで来てくれた。コーラス、一木弘行。

ピアノ。(スルーして)次行きましょう。(会場笑)えー、はい。橋本弁護士です。(会場笑)ピアノ、澤近泰輔。では次の曲いきましょう。」

13. you & me
とっても柔らかい表情で、気持ちよさそうに歌ってました。うっとり♪

14. 共謀者

15. 花は咲いたか

16. Now
ラッシャー木村さん、ジャケット脱いでステージ前面でバイオリンを熱く弾いてました。ASKAさんが一緒に掛け合ってました。

17. loop

18. 晴天を誉めるなら夕暮れを待て

19. next door

(ASKAさんの散文詩「いつまでも懐かしいひと」朗読)
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本棚のいちばん高いところには
まるで青春のバリケードのように並んだ
懐かしい本たちがありました

引っ越しの度に迷いながら
結局手放せなかった本たちでした

つま先立ちで伸ばした僕の指先に触れたものは
見覚えのない一枚の古い絵はがきだったのです

いつからそこにあったのか
見覚えのないものを思い出せるはずもなく

僕は記憶を追うことを止め
何も書かれていない葉書のスペースに
ふと浮かんだ言葉を綴ってみました

「いつかまたお逢いしませんか」

書きながら思い出したのか
思い出したから書いたのか

いつまでも懐かしい人
僕は記憶の電話番号を宛先に入れてみたのです

そして僕は
何事もなかったかのように
そのまま捜し物を続けました
---+---+---+---+---+---+---+---+---+---+---

20. 心に花の咲く方へ

21. 抱き合いし恋人

(一度舞台裏に下がってすぐ再登場)
「どうもありがとう!」
うなぎパイ」(会場笑)
「今日は綺麗な人多いね。君は薔薇より美しい!」
君は薔薇より美しいイントロ)

*宇都宮Ver.
「宇都宮文化会館と言えば雑巾がけの思い出があります。リハーサル中にポカリスエットをこぼしてしまい、CHAGEと雑巾がけをしました(笑)」
「先週宝塚を見に行ったら3階の1列目だった。3回1列目ってありえないよね。男役とか見てると、すごい化粧してて、『この人って綺麗なのかな??』って思うんです。でも楽屋で会ったらやっぱり綺麗な人だった(笑)君は薔薇より美しい!」

~アンコール~
22. 君は薔薇より美しい布施明

(MC 5)
「色々考えてることあるんだけど、言うと、言うでしょ」
(女性客)「なーにー」
「そんなに聞かないで」(会場笑)
「この曲は何歳になって歌ってもいいと心に決めてます。」(cryイントロ)

23. cry(黒田有紀への提供楽曲)

(MC 6)
「本当に地震に気を付けてね」
(女性客)「いつ来るー?」
うーんと首をかしげる

ピアノでお辞儀の音"チャーン・チャーン・チャーン" 
ASKAさんお辞儀

24. はじまりはいつも雨
アカペラで即興的に始まり会場から歓声が。

♪君に会う日は 不思議なくらい 雨が多くて~
「笑ってないそこ!」と1列目の女性を指差しながら寄って行って中断。
笑っている女性が気になって歌えなくなってしまったようです。

♪水のトンネル~
またもストップ。
「どうするこれ。初めから歌い直した方がいいのか途中から歌うのか。」
(観客)「初めからー!」
「中断するとテンション下がるんだよね。
(よく)歌詞間違えるくせに。」(会場笑)

というわけでもう一度初めから。
またやってくれましたASKAさん♪
シンフォニックの時は、歌い出しで音程取れなくて
やり直しでした。ふふ

曲が終わり、ステージの9名が手をつないでお辞儀。
ASKAさんステージ両側の前方に出てきて手を振る。
あすかさん、あすかさん、きゃー!!
ばいばーい(≧∇≦)ノ☆・゜:*:゜
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

あぁ、若かったな私。10年も前だからな。
ASKAさんとまたステージで再会したら、どんな気持ちになるかしら。

2004年 慶応三田祭

2004年11月。社会人二年目。

 

何となくチャゲアスを聴かなくなっていて、ファンクラブにも入っていなくて、仕事に忙殺される日々だった。

ある日ふと、何の気なしに、ヤフオクサイトを見てみた。チャゲアスの、どんなものが出品されているんだろうと思って。

そこで見つけたのは。


CHAGE&ASKAライブチケット、@ 慶応三田祭


なんだそれーーーー!!!

学園祭でライブなんて、どういうこと。しかも、8万円などという法外な値段がついている。調べてみると、チケットは校内で発売されたらしく、とっくに完売していた。

知った時点で、ライブまで確か、1週間とかその位しかなかった。


行きたい・・・どうしても行きたい・・・。


私は会社中の慶応OB・OGに社内メールで連絡をした。

「実は私CHAGE&ASKAファンでして…どうしてもこのライブに行きたく…どうにかチケットを入手できませんでしょうか…云々」

会社の隣の席の同僚も協力してくれ、心当たりのある人達に連絡を取ってくれた。


予想はしていたけれど、やはりそれは困難な頼みで、色良い返事はかえって来ない。

やっぱり無理だよね…と半ば諦めかけていた。

 

ライブ開催2日前、もうないと思っていたところに、嬉しいニュースが舞い込んだ。

「チケットを譲ってくれる人が見つかった」という、同僚からの電話だった。

嬉し過ぎて、倒れそうだった。


当日、渋谷駅の交番前でチケットを譲ってくれる人と会う。
見ず知らずの私達にこの貴重な機会を手渡してくれることに、本当に感謝した。

チケットを見ると、9列目。それまでで最前列の席だった。

 

まだ結婚する前の夫と二人、東横線に乗り、日吉で降りる。初めて足を踏み入れる慶應キャンパス。

会場に着くと、周りは若い学生達ばかり。私は当時25歳、大学生に毛の生えたような年だったけど、その時はその場にいるのが、なんだか肩身が狭いような気がした。

 

しばらくすると突如、女性二人組が私達の前に現れた。

「あの、お二人で来てるんですか?」

「(…?)はい」

「私達反対側の同じような席に座ってるんですけど、
CHAGEファンなんで、もしよかったら替わってもらえませんか。」

いいですよと言ったら、「やったーーーー!」 と、すごい喜んでくれた。


そして、開演。


On Your Mark


久々の再会に胸が込み上げる。また、二人に会えた。

 

この日は新曲「僕はMusic」のお披露目もあり、胸が高鳴る。
キャッチーで、ワクワクした。

 

歌詞の間違いがあって、何やら二人ごにょごにょ。
PV撮影だから、やり直すということに。

 

こんなハプニングまで遭遇できて嬉しかった。
変わらない二人に、また引き込まれていった。

 

ASKAさんが言った。
「願うものがある限り、人は果てしない。人はすごい。人はすごい。」

 

願って、願って、今日、ここで二人に会うことが出来た。
本当にありがとう。 と思った。

 

コンサートの最後。若い学生たちに向かってASKAさんが、
「明日を担ってるよ」

と声をかけたことが印象に残っている。かっこいいなぁ、と思った。

 

この日からまた、私はファンクラブに入り、二人の楽曲を聴き込む日々が始まった。

 

SET LIST

1.On Your Mark
2.ripple ring
3.HANG UP THE PHONE
4.36度線
5.僕はMUSIC
6.LOVESONG
7.CROSSROAD
8.群れ
9.熱風
10.Sons&Daughters
11.NとLの野球帽
12.僕はこの瞳で嘘をつく
13.YAH YAH YAH
14.SAY YES
15.not at all
16.WALK

アンコール
17.僕はMUSIC
18.ひとり咲き