解散報道
それは1月の寒い日の朝で、私は出勤の支度をしていた。
いつものように寝室で着替えていると、隣のリビングから、軽部アナの声が聞こえて来た。
えーーーーっ。
私はリビングにすっとんでいった。
画面の前で呆然としていたと思う。
夫も神妙な面持ちでニュースを見ていた。
でもニュースを聞きながら、そんなーーーーっとテレビの前で叫びながら、やっぱりそうなんだ、そうだったんだという思いが頭をよぎっていた。
あの、DOUBLEツアーで感じた少しの違和感。
その後のalive in liveではあたたかな雰囲気も感じることが出来て、ちょっとほっとしていたけれど。ASKAさん、実は「ごめんねこれが最後のライブになるかも」と思いながら歌っていたと後で知り、泣けた。
報道は後に訂正され、無期限活動中止となった。
alive in liveで、「50になって人生の答えのようなものがだんだん見えてきた。その一方で、まだまだ自分はこんなものじゃないという思いがある」と話したASKAさんの話が印象に残っていた。
だから、ひとりでやる。
とても自然なことのように思えた。
自由に音楽を楽しむASKAさんを見たい。
そう思ったら、受け入れられた。
2009年、年初めの出来事。