2004年 慶応三田祭
2004年11月。社会人二年目。
何となくチャゲアスを聴かなくなっていて、ファンクラブにも入っていなくて、仕事に忙殺される日々だった。
ある日ふと、何の気なしに、ヤフオクサイトを見てみた。チャゲアスの、どんなものが出品されているんだろうと思って。
そこで見つけたのは。
CHAGE&ASKAライブチケット、@ 慶応三田祭。
なんだそれーーーー!!!
学園祭でライブなんて、どういうこと。しかも、8万円などという法外な値段がついている。調べてみると、チケットは校内で発売されたらしく、とっくに完売していた。
知った時点で、ライブまで確か、1週間とかその位しかなかった。
行きたい・・・どうしても行きたい・・・。
私は会社中の慶応OB・OGに社内メールで連絡をした。
「実は私CHAGE&ASKAファンでして…どうしてもこのライブに行きたく…どうにかチケットを入手できませんでしょうか…云々」
会社の隣の席の同僚も協力してくれ、心当たりのある人達に連絡を取ってくれた。
予想はしていたけれど、やはりそれは困難な頼みで、色良い返事はかえって来ない。
やっぱり無理だよね…と半ば諦めかけていた。
ライブ開催2日前、もうないと思っていたところに、嬉しいニュースが舞い込んだ。
「チケットを譲ってくれる人が見つかった」という、同僚からの電話だった。
嬉し過ぎて、倒れそうだった。
当日、渋谷駅の交番前でチケットを譲ってくれる人と会う。
見ず知らずの私達にこの貴重な機会を手渡してくれることに、本当に感謝した。
チケットを見ると、9列目。それまでで最前列の席だった。
まだ結婚する前の夫と二人、東横線に乗り、日吉で降りる。初めて足を踏み入れる慶應キャンパス。
会場に着くと、周りは若い学生達ばかり。私は当時25歳、大学生に毛の生えたような年だったけど、その時はその場にいるのが、なんだか肩身が狭いような気がした。
しばらくすると突如、女性二人組が私達の前に現れた。
「あの、お二人で来てるんですか?」
「(…?)はい」
「私達反対側の同じような席に座ってるんですけど、
私CHAGEファンなんで、もしよかったら替わってもらえませんか。」
いいですよと言ったら、「やったーーーー!」 と、すごい喜んでくれた。
そして、開演。
久々の再会に胸が込み上げる。また、二人に会えた。
この日は新曲「僕はMusic」のお披露目もあり、胸が高鳴る。
キャッチーで、ワクワクした。
歌詞の間違いがあって、何やら二人ごにょごにょ。
PV撮影だから、やり直すということに。
こんなハプニングまで遭遇できて嬉しかった。
変わらない二人に、また引き込まれていった。
ASKAさんが言った。
「願うものがある限り、人は果てしない。人はすごい。人はすごい。」
願って、願って、今日、ここで二人に会うことが出来た。
本当にありがとう。 と思った。
コンサートの最後。若い学生たちに向かってASKAさんが、
「明日を担ってるよ」
と声をかけたことが印象に残っている。かっこいいなぁ、と思った。
この日からまた、私はファンクラブに入り、二人の楽曲を聴き込む日々が始まった。
SET LIST
1.On Your Mark
2.ripple ring
3.HANG UP THE PHONE
4.36度線
5.僕はMUSIC
6.LOVESONG
7.CROSSROAD
8.群れ
9.熱風
10.Sons&Daughters
11.NとLの野球帽
12.僕はこの瞳で嘘をつく
13.YAH YAH YAH
14.SAY YES
15.not at all
16.WALK
アンコール
17.僕はMUSIC
18.ひとり咲き