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25年分のラブレター

ASKAさんへの想いや思い出を綴るブログ

めぐり逢い

この曲は、私の中でずっと、曖昧な位置付けの楽曲だった。

発売した当時、日本に住んでいなかったのでリアルタイムで聴いていなくて、妹よのドラマも観ることなく今まで来てしまった。

だから、チャゲアスの売上歴代第3位というのがなんだかピンとこなくて、心地良い曲だなと思いながらも、歌詞をじっくり眺めることもなく、なんとなく聴き流していた気がする。

聴くたびに、「乗り遅れたバスを見送る人を見よう」ってどういう意味なんだろうとぼんやり思いながら。

でもこの間、改めて聴いてみたら、急速にこの曲が気になり出した。

最後の転調が、こんなにせつない気持ちになるなんて。何度も聴いていたはずなのに、注意を払ったことがなかった。転調って、ふしぎ。

そうしてやっぱり考えてしまうのは、この曲の二人はどういう恋をしているのだろうと。

差し出す指に君は指で返したというのは否定なのか肯定なのか。乗り遅れたバスを見送る人とはなんだろう。

私には思い至らない解釈を、時折あっさりしてみせる夫に聞いてみると、
「僕には分からないね。」と即答した。

そして、「それ何回聞くの」と言われた。

そうか、前にも聞いてたんだ…。

突き離されてしまったけれど、バスのことが頭からずっと離れなくて、朝の洗面所で身支度をしながら、歌詞をじーっと眺めていた。

読み返すうちに、目にとまった言葉は。

 

「恋を 渡ろう」

 

そうかぁ。

この恋に区切りを付けて、前に進むことを決めた二人と、まだそこにとどまる人達を見つめる二人。そんな情景が思い浮かんだ。

そうしたら、急に確かめたくなった。

昔の会報を、探してみた。日本にいない間の、多分、一度も読まれることなくしまわれていた会報。

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そこに書かれていたASKAさんの言葉。

「歌の中では許される恋愛とも許されない恋愛ともとれるようにした。許される、許されないという状況の中で、人を好きになって、そこに弾みをつけてポンと進もうとする決心を書いてみたかった」

なるほど、どちらか分からないのは、どちらにもとれるように書かれていたからだったのね!

気になっていた謎が解けたら、この曲が大好きになった。

あの転調をまた味わいたくて、何回も聴いてみた。

そして、次に聴きたくなった曲は、

「背中で聴こえるユーモレスク」だった。

そんな二人を、想像してしまった。