記憶
ASKAさんが久しぶりに更新したブログを読んだ朝。人は死んだらどこへ行くのか。
深遠なテーマについて、私も考えながらいつもの道を運転していた。
秋色の桜並木に差し掛かったら、風に舞う葉の間から射し込む朝陽がきらきらとしていて、光の道のように見えた。車の中ではMan and Womanが流れていて、なんだか幻想的な光景だった。
昔思い出した過去生があった。その人生を終えた時、私は空へ高く高く登っていき、家族達と再会した。とりわけ仲良しだった妹との再会を喜び、抱きしめ合った。妹は、現世の娘。そこでは姿も形もなかったけれど、確かな存在を感じた。私は感情が溢れ涙を流していた。
その人生では私は男で、たくさんの兄弟がいる中、その妹が私を特に慕っていてくれて、いつも仲良しの二人だった。私が結婚した時、妹は私と離れてしまうことを悲しみ、泣いていた。私は妹のそばに行き、「いつでもすぐに会えるから大丈夫だよ」と声をかけた。
でもほどなくして私の家族達は戦争か何かで皆死んでしまい、自分だけが残されてしまった。
だから自分の人生を終えて空の上で家族に、妹に再会出来た時、深い喜びと癒しを感じた。身体は命を終えても再び会えるのだということを理解した。
その妹は、今生では私の娘となって生まれてきてくれた。私を誰よりも大好きでいてくれて、いつでも一緒にいたがる娘。娘に生まれて来てくれて、ありがとう。
そんなことを思い出しながら、落ち葉のシャワーの中をくぐり抜けていった。
どうして、色んなことを忘れて生まれてくるのだろう。
生まれる前にしていたことや、この人生を選ぶ意味、乗り越えなくてはいけないことを。
覚えていられたらいいのに。
一生懸命模索しながら、生きていくことに意味があるのかな。
在るものになく ないものに在る
夢は次を見てる
このフレーズが、じんわりと心に響く朝だった。