25年分のラブレター

ASKAさんへの想いや思い出を綴るブログ

時間は消えていく、ここから先は

 

ちょっと前、何気なくテレビを観ていたら、吉田拓郎さんが映っていた。もう70歳になったんだと思いながら見ていたら、こんなことを言っていた。

「いろんなことが、いろんな意味で最終章に向かいつつある。」

そして音楽も含め色々考えるところがあるけれど、「人生の最終章はラジオで締めくくりたい」と。ラジオの発表会見のニュースだった。

最終章、という言葉にどきりとした。

思わず友人に連絡した。長年の拓郎さんファンの友人。

「今朝テレビで拓郎さん観たよ。最終章を考える時期にきただって、なんかしんみりしちゃったよ」

そうして返って来た返事は、
「本当しんみりしちゃうね。ハワイで拓郎さんに会えたのは、Romiちゃんのおかげ」

そうそうハワイで拓郎さんに念願叶って会えてたよね。でも私何したっけ?思い出せないな。じゃあ会って話そうー。

 

その友人は、ハワイの高校時代の友人で、私達は学校が終わると、アラモアナやワイキキをぷらぷらしては、行くところないねなんて言って、ベンチに腰掛けてモミティーを飲んでいた。時々ボディーボードに出かけると、波に乗り損ねてぐるぐるの渦に飲み込まれ、這い上がってはこりずに次の波を待った。彼女の家に泊まると、夜更けまでMTVを観ながらとりとめのない話をして過ごした。

卒業するとお互いハワイを離れて違う大学に行き、住む場所もずっと違って、数年に一度会うくらいだったけれど、どういうわけか今、お互いの配偶者の転勤で、車で10分ちょっとのところに住んでいる。


この日の私達は、昼間からビール片手に話が尽きなかった。拓郎さんと言えば、チャゲアスLOVE LOVE あいしてるに出た時の、あれ面白かったよねと私が言うと、あのキャッチフレーズ、なんだったっけと友人が続く。チャゲアスが「九州から大型台風上陸」。そして拓郎さんは「荒れ果てた荒野に太いホースで水をまく」。

そうそれ!意味分かんないよね!あれ可笑しかったよねー。あぁお腹がよじれそう。いつかの話で私達はまた大笑いした。それから拓郎さんは、CHAGE & ASKAの名前の由来が気になって聞き出そうとするのだけど、二人ははぐらかして、それでも諦めずに突っ込んでたんだよね。

あ、でもさ、この話はしてなかったよね。会報に書いてあったその後の話。収録の後、拓郎さんが二人をすごいまずい焼肉屋に連れて行って、肉をどんどん焼いて「食え食え」ってくれるから、「拓郎さんも食べてください」ってASKAさんが言ったら、「まずいから俺はいい」って言ったって。

CHAGEちゃんが思わず「まずい」って言ったら「そんなにここの肉はまずいですか?」って大声で言うんだって拓郎さん。面白すぎるわー。

「でもASKAさんは、拓郎さんが大好きになったって言ってたよ。そんなまずい肉を食べさせられても好きになっちゃう魅力があるの?」

「そうそう。そうなのよ」

拓郎さんのどこが好きなの?って聞いたら彼女は「声が好き」と即答した。

声が好きなんだー、そうなんだ。声って大事だよね。私も好き。ASKAさんの声。


それで私、あの時何したんだっけと聞いたら、拓郎さん達が番組の収録でハワイに来ることと、収録するホテル名が雑誌に書いてあって、それを見た私が友人に伝えて、その情報のおかげで会えたということだった。そうか、そんなことあったね。

でもホテル名まで書いてあるなんてすごいことだよね、今思えば。なんて話をしながら、その時のことをもう一度聞いた。

 

今から20年位前のその日、友人は学校が終わるとそのホテルに向かい、プレゼントと手紙を持って裏口で待っていた。しばらく待っていると、とうとう拓郎さんがやってきた。その前にはなんと、Kinki Kidsの二人も歩いている。しかし友人は二人には目もくれず、「拓郎さーん!!」と駆け寄って声をかけた。

うら若き女子高生が、国民的アイドルを目の前にして、彼らをすり抜け拓郎さん目がけて走っていくって、想像しただけで笑える。ぐふふふ。私、剛くん結構好きだったけどね。で、で、どうなったの。

「ずっとファンだったんですー!と言ってプレゼントと手紙を渡したら、気さくに話してくれたよ」

大物のオーラはあった?と聞いたら、そんなことはなくて、意外に普通だったと。「本当の大物ほど普通で気さくなんだと思ったよ」
と言った。へーそうなんだね。想像してしまう私。ASKAさんをだけど。

会えただけでもすごいことなのに、拓郎さんはその場で番組のテレホンカードを差し出してくれた上、後日友人宛に、マネージャー経由でご本人からお礼の電話をもらい、留学生活への激励の言葉をかけてくれたと聞いて、勝手に胸がいっぱいになった。どうしようそんなことが起きたら。

でもさ、会いたい人に会えるっていいよね。しかもえっちゃん、もう20年も前に実現しているなんて。そう言えば、GLAYのTERUが大好きだったりんちゃんも、ハワイで間近に会ってたよね、と共通の友人の話になった。いつもハートだらけの手紙を書いてて、二言目にはTERUさんTERUさんって言ってたりんちゃん。

「こんなに大好きなんだから、いつかは会えるはず」と言い続けて本当にそうなった彼女の言葉に、私は何故かとても説得力を感じて、きっと私もそのうちASKAさんに会えるんだろうな、って漠然と思ってたんだった。気付いたらあれからもう20年経つんだ。

 

「ねえねえ私、一体いつになったらASKAさんに会えると思う?」思わず言ってしまった。やっぱり想いが足りなかったかしら、手紙も書かないし、ここで待ってたら会えるかもと思ったことすらないし、ぼんやりし過ぎてたかなー。そうだよねぇ、会えたらいいよねぇと友人は笑ってるけど。今度はえっちゃんが私をASKAさんに会わせてくれる番だからねってお願いしておいた。


あの頃の私達、その日一日何をして過ごすか考えるだけで良かったよね、楽しかったよね。若かったよね私達。最後はやっぱりこんな話になって別れた。私達っていつも同じ昔の話をしてる、そういえば。

 


家に帰ると私は夫に、「ねえねえ。私、ASKAさんに会えるかどうか占って」と依頼した。

「は?」と言われた。

「だって時間は消えていくんだよ、ここから先は」
と返した。

 

夫の多趣味の一つにタロット占いがある。人生は一度きりだ、僕は自分の目で見たものしか信じない、と言う夫だけれど、占いはまた別らしい。占える男子も悪くない。

会ってどうしたいんだ、歌を聴いていればいいじゃないか、ぶつぶつ、と言いながらもカードを持って来てくれた。私は、ここは思い切って一枚のカードで占ってと依頼した。ワンオラクル。

 

カードを切る。どきどき。どうしよう、ものすごく、緊張する…。

 

万感の思いを込めてカッティングして、めくられた一枚のカードは。

 


「戦車」

 


……どういう意味?? 

どきどきしすぎて震えてしまいそう。

 


「戦いのカード。その過程に困難を伴うけれど、努力の末に最終的な勝利を勝ち取る。信念を貫くことで、達成できる。」

 

えーそうなの本当に。嬉しすぎる。

終わりが良ければあとはどうにでもなるわ、きっと。
なんて素敵な夜なの、ありがとう夫。
妄想いっぱい膨らませて眠る。いえ、妄想ではないかもしれない。

「こんなに大好きなんだから、いつかは会えるはず」

だよね。

 

 

 

 

 


※ここまでお読み頂いた方へ
最後までお読み下さりありがとうございます。
あきれてしまわれたら申し訳ありません。
一ファンのたわごとと思ってお許しください。

文中に記載のCHAGE&ASKA 出演のLOVE LOVE あいしてる(1999年8月21日放送)のトーク内容がこちらからお読み頂けます。よろしければお楽しみください。

http://www.fujitv.co.jp/LOVELOVE/profile/guest/chage_aska/chage_aska.html

 

そして、LOVE LOVE あいしてる 待望の復活だそうです。嬉しいな。

www.fujitv.co.jp