25年分のラブレター

ASKAさんへの想いや思い出を綴るブログ

寄せて返す波のように繰り返すもの

 

私は時々不思議な夢を見るけれど、今年に入ってから何故か、判を押したように月に一度、ASKAさんが私の夢に現れる。

その日の夢では、とても穏やかな笑顔のASKAさんがふいに私の前に現れた。夢のとても浅いところにいた私は、4月のASKAさんの夢はもう見たはずなのになんでだろうと思い、目覚めてそうだ、今日から5月だったんだと気付き、月の変わりを知らせてくれた夢に、朝から幸せな気持ちになった。

そしてその時の夢の中では、信じることが楽さが流れていて、私はこの曲を文字通り、聴きながら目覚めたという感覚でいた。

音楽がリアルに聴こえてくる夢ってあったかな、なんて思いながら、起きてもこの曲が頭から離れなくって、久々にじっくり聴いてみた。

「忘れてしまった遠い約束事を
誰に謝れば僕はいいのか」

このフレーズに、何度泣いたっけなって思い出した。だんだん普通に聴けるようになっていたけれど、夢の間に心に何か起きたのか、しんみり、またぐっときた。

そうして思いにふけってみたら、やっぱり、思い出すための道というものがあって、思い出すために私達は歩いているのかなと思えてきた。

歩いている中で、時々、遠い日の自分に向かって声をかけて、抱きしめることが出来たらいいなと思う。


私にとってのASKAさんの存在とはなんだろうと思うことがある。私の日常に、物理的には存在しないのに、音楽を超えて、影響を受けていると感じるのは、何故なんだろう。

振り返ってみれば、私はつくづく、ぼんやりしたファンだったなぁと思う。

SCENE IIIを3枚も購入したのにそのアルバムの良さが分かったのは10年以上経ってからだし、各地でライブに行ったわりに記憶からすっぽり抜け落ちているものがあるし、ファンレターだってたった一度しか書いたことがない。

ASKAさんが歌詞カードにない歌詞を歌っているとブログに書かれていても何のことだかさっぱりピンと来なかったし、ASKAさんのブログをいつも読んでいるけれど、頻繁にコメントをする熱烈さはどうやら持ち合わせていない。

no doubtがサビで転調しているのを数日前、楽譜を見て初めて知ってとても驚いた。これはそんなに良くある転調ではないような気がするけれど、どういう効果があるのだろう。全然気付かずに聴いていたなんて。そしてこの曲は男女の別れの歌で、それをどうしてアルバムのタイトルにしたのだろうとか、このタイトルにはどんな意味が込められていたのだろうと今更になって気になった。

当時はそんなことを少しも考えずに何となく楽曲達を聴いていたような気がして、私は、ASKAさんが歌詞一行に込めた想いや、音に乗せた心というものを、これっぽっちも受け取っていなかったのかもしれないと思った。

そしてアルバムno doubtの後のいつからか、何となく二人の音楽を聴かなくなっていたんだった。夏の肌が消えるように、離れてしまったのかな。ファンクラブも更新しなくて、慶応ライブで再会するまでの数年間、積極的には聴いていなかった。

2014年の事件の後は、随分長い間、曲を全く聴かなくなってしまってたな。

でも、事件があって、そしてASKAさんがブログを書いてくれて、それらがあったからこそ改めてASKAさんの楽曲の素晴らしさに気付くことも出来た。

こんなぼんやりリスナーな私を、長い間引き寄せ続けてくれたASKAさんと、ASKAさんの生み出す音楽は、気付かずとも私に作用して、戻って来られる場所をいつも用意してくれていたんだな。そこにはとても温かくて、心のどこか深いところで大切なものを共有していると感じさせてくれる何かがある。


長きに亘ってそんな存在でいてくれる人がいるというのは幸せなことだなと思いながら、夢のことを思い出していたら、ふと、夢で流れていた曲はどうして「信じることが楽さ」だったのだろうと気になった。アルバムの中のとても好きな一曲ではあるけれど、直近でよく聴いていたわけでも、曲について思いをめぐらせていたわけでもなかったのに。

と考えていたら、思い出したことがあった。夢を見る前日、私は海辺の公園にいて、子供達が波が来るたびきゃーと言って戯れるのを後ろから見ていた。そして打ち寄せる波をぼーっと眺めながら、どうして波は、寄せては返すことを繰り返すのだろうって、ずっと考えていた。

そこに思い至ったら、急に曲と色々なことが繋がってきた。波打ち際のASKAさんに、ありがとうって伝えたくなった。

そして更にもしかしてと気になって、私は何日おきにASKAさんの夢を見ているのだろうと思って、夢日記を見返して平均を計算してみたら、ぴったり28日だった。ねえねえ聞いてよって夫にそのことを話したら、「だから何?」そして「その話、聞いたらすごーい!って言ってくれる人に言えば?」と笑って一蹴されてしまった。うん、そう言うと思ったよ。

でも人に話すにはいささかややこしい話だから、ここに書き留めておこうっと。

なんだか幸せー。
もう一回聴こう。