SCENE III
2005.11.23 リリース
このアルバムは、実はこれまでそんなに聴いてこなかった。
何となく、手が伸びなくて、仕舞ったまま時が過ぎていた。My Game is ASKAは何度も何度も観ていたのだけれど。
でも発売された時は、はりきって3枚購入した。
山野楽器で、CDを買うとオリジナルのASKAさんメモ帳と、ASKAさんグッズに応募出来る抽選ハガキがもらえるから、それが欲しくて3枚買ったんだった。
ハガキに、「どうしてもASKAさんグッズが欲しくて3枚買いました!」って書いてたな。
今思うと、なんてお金の使い方を知らなかったんだ、私…。
でもそれでASKAさんの写真入りフォトフレームが当たって家に送られて来た時は、飛び上がって喜んだな。きゃーーーわぁーーーーいかっこいーーー♡って。
それから11年、私は一体何回このアルバムを聴くことがあっただろう。
去年の年末、good timeが聴きたくなって、YouTubeで何度も聴いた。
そのうちに、CDでも聴いてみようと思って久々に取り出してみた。
アルバムを通して聴いて、散文詩と歌詞を読んで、はっとした。
この作品のテーマが、"loop"であること、一曲一曲にそのコンセプトが込められていることに、その時初めて気が付いた。
birthに始まり、背中で聞こえるユーモレスクに向かい、そしてloopの曲がここにあることの意味に、11年経って初めて気が付いた。
聴いていたようで、通り過ぎてたんだ。
会報を見返してみたら、「曲をつないだときに、きれいな円になっているような」アルバムを意識している、というコメントがあった。
ここでも、通り過ぎていたんだな、私。
でも、やっと気が付けて、良かった。
そしてそれは、時間だけが理由ではなくて、色々なことが絡み合って、影響しあっての結果。
人は、生きている間にも、輪廻を繰り返しているんだなと感じさせてくれる素晴らしい作品。
11年分、聴いてみよう。