12

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2010.2.10 リリース

このアルバムは、本当に。
とってもキラキラしていた。

新しい洋服を着た曲達はどれも魅力的で、心からワクワクした。LOVE SONGのイントロを聴いた時の、わぁーーー!っていう驚きを忘れられない。なんて新鮮なの。この曲のMV、温かくて世界の愛が詰まっていて素敵だったな。ASKAさんの笑顔から幸せが溢れていて。

そしてジャケットのASKAさんは格好良すぎだった。通勤電車の窓に12のジャケット写真が貼ってあって、ここから乗るとASKAさんに会える〜♪ってホームで電車を待ってたんだ。ぎゅうぎゅう詰めの通勤電車がこんなに楽しく感じられるなんて。それで会社に着くと、デスクにもこの写真のASKAさんが待っていて、再びテンションが上がった。まだそれが許される若さだった、はず。

車でもいつも12を聴いていて、ある時、友人の韓国人ご夫妻を車に乗せて走っていたら、旦那さんが突然、「Romiさん、この曲いいですね〜。」と言った。LOVE SONGか、風のライオン、どっちだったかなぁ。外国の人に不意にそんなことを言われたので驚いていたら、「声がとってもいいですよ。」と。うんうん♡韓国の人にも、ASKAさんの音楽が心に響いたのだと思うととても嬉しかった。

彼らはチャゲアスを知らなかったけれど、私は、韓国で日本の歌が解禁になった時に、チャゲアスが初めてコンサートを行った日本人歌手であることや、その時にASKAさんが感極まって歌えなくなっちゃったんだよ、と熱く語った。

その後しばらくしてご夫妻は日本を離れた。2011年の震災の時には、すぐに韓国から電話をくれて、食材をたくさん送ってくれて、温かい心遣いに心から感謝した。国との間では色々あっても、こんなに素敵な友達がいるのだから大丈夫、って思えた。

金さん、何年も会っていないけど元気かな。次会う時は、また一緒にASKAさんの歌を聴こうね。

 

それにしても、12って良いタイトルだな。この12曲から放たれる音の一つ一つが12音のどれかを奏でていて、それらが集まって楽曲になっているのだと思うと、この12曲達がたまらなく愛おしく思えてしまった。